ハナ、とっても懐く（なつく）の巻

　銀行員時代からの友人が遊びに来てくれた。

　お昼ご飯を持参してくれるという話になっていたが、その上美味しいおいしい揚げ饅頭と高級ゼリー＆プリンまで用意してくれた…。

　ああ、何とありがたいことか。


　そして、彼女は子供が大好きなので、存分にハナと遊んでもらおうと思っていた。前回来た時は、まだハナは歩けなかったのだ。


　普段、ハナは最初はかなり人見知りをする。
　そして気に入った相手とは遊ぶが、あまり誰でもO.Kではない。

　けれども、さすが私の友人は、始めからハナの心を捉えていた。
　どうやって？というのは私にも良く分からないが、とにかく話しかけて、本人（ハナ）の欲している事をいとも簡単に受け留めている。


　すごい。

　これも一種の特殊能力だわっ！


　と感心しながら、食事の用意やお茶の用意をしたが、
ハナと遊んでくれるので、とっても楽なのである。

　もしかすると、親戚の誰よりも扱いが上手かもしれない…。


　未だに、どういう訳かハナが兄夫婦には懐かない。
　一生懸命声を掛けてくれているのに、抱っこもさせないのだ。
　これも不思議でたまらないのだけど。


　ハナは友人とパパとミドリに時間差攻撃でたっぷり遊んでもらったので、夜もさっさと寝付いた。
　彼女はやっぱり、普段から一杯身体を使って遊ばせてあげたほうがいいのかもしれないな～。

　ハナが昼寝している間に、友人の話を聞きながら
「ルーン」とエンジェル＆フェアリーカードを使った。

　ルーンは先日の友人の相談事の時から久しぶりに使い始めたのだが、私は結構好きだ。　
　抽象的な文字の中から、本来持っている意味を手探りで感じていくのだが、何となく個人的に好きなのだ。

　カードの意味と照らし合わせても、現在の問題点を浮き彫りにしていたようで、彼女も納得して少し元気が出たと言ってくれた。

　こんなに子供が懐く人なんだから、絶対に神様だって、後ろの存在だって守りが厚いはず。
　少しでも悩みが早く軽くなるように願って止まない。

　誰だって、乗り越えた先は光に満ちているのだから。
　美輪さんもTVで伝えていたけれど、神は試練を与える。
　乗り越えられるかどうか、しっかり見ているのだと言う。

　だから大丈夫だと感じた。

　彼女が引いた石とカードは、とっても祝福に満ちていたから。

　不安になる事もあるのが人間。
　そして、それから逃げたくなるのも人間。

　逃げ道が見つかったとして、逃げたって悪いわけじゃない。

　その時逃げたって、必要な試練は、また必ず来る。

　だから正面から向き合う勇気が大切なのだ。
　もう、いい加減にして！と腹をくくった時がその時。

　そこに行くまで遠回りして遠回りして…という人も多いけど、
最後まで諦めないのが、後ろの人たちだから。
　その試練を乗り越えるんだよ、と言っているに違いない。

　負けたっていいんだけどね。
　辛くて逃げたっていいんだけどね。

　出来るようになったら、きっと乗り越えよう。

　それが、なるべく早くでありますように。
　私は友人が気づいた事で、運命の輪が動き出したような気もした。

　私は応援するのみ、だけどね。