一口30回！

　離乳食は、食べる練習。

　ごっくん期やらモグモグ期やらカミカミ期…などと月齢によって名前が付いているが、
　ミドリの頃は満1歳で離乳食から卒業し幼児食へと言われていた。

　しかし、この所、よく噛まずに丸呑みしてしまう子が増えているらしく、【離乳期は1歳3ヶ月まで】と言われるようになっている。

　微妙だ。


　何しろ、ご飯も十分粥から7分粥、５分粥へとうつり、
普通のご飯の前には軟飯というのが加わっている。
　分量どおりに作れば、それなりの柔らかさに仕上がるが、そのうち適当になっていく（私だけかもしれないが…いやそんな事はないと思う）。
　そんな時、ご飯粒の柔らかさを調節するのが結構難しいな～と感じていた。炊いたご飯を再度煮る事で柔らかくなるが、余り柔らかすぎると頂けない（ハナが気に入らない）。
　かといって、固すぎると見事に丸呑みしていた事もあった。
　
　カミカミするのは、お勉強でもあるのだ。

　最近、奥歯も生えてきたハナは、大分噛めるようになってきた。
　それでも基本は軟飯。ハナの場合は、段々お腹がいっぱいになってくると固いもの（野菜とかね）を吐き出す。
　毎日毎日3度の食事は、吐き出し、手づかみ、つかみ投げ、というやり取りとの応戦である。
　最近は、体調が戻っているので良く食べてくれるのは有難いけれど。

　あ、本題からそれそうだけど、
言いたいのは、

　食事は噛む事がとても大切なのだ、と気づいた事。
　
　赤ちゃんの時代から練習をするのに、
最近の私達は、余り噛む事を気にしていないように思う。

　早く食べる事を優先してしまったり、食感の柔らかさの方を好んだり。

　私も、「カミカミね～。」なんて言いながら、自分は速攻食べて用事をしなければと、良く噛んで食べていたとは言えない気がする。
　そのせいで、胃もたれがあったりしても気にもしていなかった。

　最近読んだ「がんが消えた」という本にもあった。

　昨日ＴＶに出演されていた、100歳の現役教育学者のおじいちゃんもおっしゃっていた。
　「良く噛む事は消化が良いだけではなく、脳に刺激が与えられて脳内物質が増えるから活性化するんだ。」と。

　続けて、噛む事、へのメッセージが飛び込んできた。
　私は、良く噛んでいなかったのだ。

　昨日、一口30回噛むというのをやってみた。
　そうしたら、噛んでいる間に、食べ物への感謝の気持ちが溢れてきて驚いてしまった。毎日の出来事にかまけて、忘れてしまっている事が沢山あるのではないかと気づかされた。

　感謝の気持ちをもって食事をする。
　多分、なによりのパワーになるに違いない。
　ついつい忘れがちの私。
　皆様も、カミカミ、もう一度見直してみまちぇんか？