リトルマーメイド

　子供の日、NHKで「ジブリとディズニーの音楽」の番組をやっていた。
　色々な人がそのアニメ等に関わる曲を歌ったり踊ったりする特番だったのだけど、私は「リトルマーメイド」の曲に感動して大変だった。

　平原綾香さんがミュージカル風に歌うのが、これがまた、もう、上手で（さすが音大？でもサックス奏者だっけ？）彼女がたまらなく可愛いんだわ、これが（オヤジっぽくなってます？）。

　こんなに好きなのに、何で私ミドリとDVDとか見てなかったんだろう…と不思議になって。そして、だんだん思い出した。

　私が幼い頃、このお話見たことがあった。
　そうそう、見た。
　
　そして哀しいお話だという事を知っていた。
　泡になって消える。

　私はハッピーエンドじゃないとダメなので、余りに哀しい終わり方をするリトルマーメイドを封印していたのであった。幼いながらも。

　そしてミドリを育てている時に巡り合っていながら、『リトルマーメイド』には見向きもしなかった私。今になると不思議なほどストーリーを無視していた。ディズニー・シーにも行っているのに。

　そんな事を急に思い出してしまい、娘二人が寝てから一人で何度か平原さんの映像と歌声を聞いた。
　訳分からないくらい、ドーッと涙が溢れてきて、自分でびっくりした。
　幼いときに見ても泣いたわけではない。
　あの頃は、大家族だったので、涙を見られるのが恥ずかしかったのもあったかもしれないけど。

　何だこれ？

　時々曲を聴いたりすると感情が溢れる事がある（小田さんのコンサートでは泣いた事はありません、念のため。）のだが、自分がどういう時に涙が溢れて来るのか、ちょっと考えてみた。
　まだ、まとまらない。
　ん？その位感情が揺れているのかな？

　だけど、涙ってすごいなーと思う。
　最近自分の感情を殺していた事に気が付いて、ものすごーく清清しい今の自分なのである。子供の事で色々考える事が多くて、自分の感情についてなど考える余裕が無かったような気がする。

　歌っていいな～。音楽っていいな～。
　何だか久しぶりにミュージカルに行きたくてたまらなくなってしまった。ああ、観たい、観たい！！
　ライオンキングとかキャッツとか、ああ～観たいわ～。